【2026年サッカー男子W杯】 ノルウェーにくすぶる「イングランド同点ゴールは無効」の声 ボールが頭上ワイヤに触れていたと

赤色ユニホームの選手が黒色ウエアの審判に向かって大きな口を開いている。近くに他の赤色ユニホームの選手らもいる

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画像説明, イングランドとの準々決勝で、主審クレマン・トゥルパンさんに抗議するノルウェーのクリストファー・エイヤー(右から2人目。11日、米マイアミ・スタジアム)
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サッカー男子ワールドカップ(W杯)北中米大会で、11日の準々決勝でイングランドに敗れたノルウェーに、不満がくすぶっている。イングランドに決められた同点ゴールは、直前にボールがスタジアム上部につり下げられているカメラのワイヤに触れており、無効とされるべきだったというものだ。

仮にボールが「スパイダーカム」のワイヤに触れたと判定されていれば、ゴールは無効となり、試合はドロップボールで再開されていたはずだった。

リプレー映像では、前半アディショナルタイムにノルウェーのGKオルヤン・ニランドが蹴ったゴールキックのボールが、スパイダーカムのワイヤのすぐそばを通っている。

ボールはその後、イングランドのMFエリオット・アンダーソンの近くに落下。そこからイングランドはパスがつながり、最後はMFジュード・ベリンガムがドリブルで持ち込んで、冷静に同点ゴールを決めた。

直後、ノルウェーの選手数人が主審クレマン・トゥルパンさんを取り囲み、ゴールは認められるべきではないと抗議した。ノルウェーのストーレ・ソルバッケン監督も、ハーフタイムに審判と話した。

このゴールによって試合は1-1となり、そのまま延長戦にもつれこんだ。ノルウェーは延長戦でベリンガムに決勝ゴールを決められ、イングランドが2-1で勝利した。

「ボールは天からまっすぐ落ちてきた」

ノルウェー代表で、イングランド・プレミアリーグのフラム所属のMFサンダー・ベルゲは試合後、「このワイヤーの件はおかしい」と不満を漏らした。「2-1(という結果)が全てを物語っている。差はわずかで、それがどう転んだかは皆分かっている」。

ノルウェー代表キャプテンのマルティン・ウーデゴールも、審判の判定を疑問視。「私自身は(その場面を)見ていないが、今日のいくつかの判定は私たちに有利ではなかった」と述べた。

審判と話をしたソルバッケン監督は、「彼は自分では目にしなかったし、それ(ワイヤとの接触)が実際に起こったとの連絡も受けなかったと話している」と述べ、次のように続けた。

「それは都合の良い説明だ。FIFA(国際サッカー連盟)は接触はなかったと言い、ボール内のチップからの信号もなかったと言っているのだから、彼にはどうすることもできないということになる」

ソルバッケン監督はまた、「ボールはベンチの目の前でまっすぐ落ちた。ということは(ワイヤに)触れたはずだ」と主張。

「ベンチにいた多くの人が即座に反応した。私はその1人ではなかったが、多くの人がそれを見ていた」、「ボールは天からまっすぐ落ちてきたと、ゴールキーパーも、ボールを受けようとしていた選手も、誰もが言っている。確かにそうだったと思う。不思議な出来事だった」と述べた。

BBCスポーツの番組に出演していた元イングランド代表ストライカーのウェイン・ルーニーさんも、「ボールは軌道を変え、急に落ちてきたようだ」、「あれはボールの軌道をいくらか変える」と話した。

イングランド監督は幸運もあったと

一方、FIFAはその後、ボールがワイヤに触れたことを示すものはないとした。

FIFAはXへの投稿で、「イングランドがノルウェー戦の45+2分にゴールを決める前、接続されたボールの中にあるセンサーは、空中で『ボールの心拍数』のピークを示さなかった。したがって、ボールが頭上のワイヤに触れ、動きが変わったという証拠はない」と説明。問題の場面の動画も添えた。

ノルウェーに勝ったイングランドのトーマス・トゥヘル監督は、ボール内のチップは髪の毛がボールに触れたことも分かるようになっているとした上で、「だから(ワイヤへの接触が)あったかどうかは分かるはずだ」と主張。「私は(その場面を)見ていない」と述べた。

同時にトゥヘル監督は、チームが重要な局面で全体的に幸運に恵まれたことを認め、「幸運だったから勝てたとは言わないが、決定的な場面で幸運だったとは言える」と述べた。