イスラエルが空爆で14人殺害とレバノン当局、互いに停戦違反を非難

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イモージェン・ジェイムズ記者

レバノン保健省は、26日のイスラエルの攻撃により、子ども2人と女性2人を含む14人が殺害され、37人が負傷したと発表した。

イスラエル国防軍(IDF)の報道官はこれに先立ち、レバノン南部の複数の村に避難警告を発令。住民は直ちに「避難しなければならず」、とどまれば「命を危険にさらす」と警告していた。

IDFはその後、レバノン南部で同国のイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘員や拠点を標的に「砲撃と空爆」を実施したと発表し、それらは「IDFの兵士に対する攻撃を進める」ために使用されていたと主張した。

さらに、ヒズボラのドローン攻撃により、IDFの19歳の兵士1人が殺害され、6人が負傷したとも述べた。

IDFはまた、ヒズボラがイスラエルに向けてドローン3機を発射したが、国境を越える前にイスラエル空軍が迎撃したと報告した。

イスラエルとレバノンは、米・イスラエルとイランの戦争開始後、イランの支援を受けるヒズボラがイスラエルへの「報復攻撃」を始めたことで交戦状態に入った。

イスラエルとレバノンは現在、不安定な半恒久的停戦の下にある。4月16日に合意された停戦は、23日に3週間延長された

イスラエルはこの合意の下で、計画された攻撃、切迫した攻撃、または進行中の攻撃に対し、いついかなる時でも自衛のために必要なあらゆる措置を取る権利を保持している。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は閣議で、IDFはレバノンで「活動しており、力をもって行動している」と発言。ヒズボラの行動が「停戦を崩壊させている」と指摘した。

「我々はアメリカと合意した規則に従い、そしてついでながらレバノンとも合意した規則に従い、断固として行動している。つまり、攻撃に対応する自由は当然のこと、差し迫った脅威を阻止し、新たに生じる脅威を無力化する行動の自由もあることを意味する」

IDFは先に、夜間にヒズボラの「軍事施設」を攻撃。また、同組織が爆発物を搭載した無人航空機(UAV)2機をイスラエルに向けて発射したと非難していた。

停戦が発効して以降、イスラエルとヒズボラの双方が攻撃があったと報告し、相手側が合意に違反していると非難している。

25日には、ネタニヤフ首相がイスラエル軍に対し、レバノンで「ヒズボラの標的を断固として攻撃する」よう指示。同日、レバノン南部への攻撃で少なくとも6人を殺害した。

イランの外相が再びパキスタン入り

こうしたなか、イランのアッバス・アラグチ外相は26日、アメリカとの和平交渉再開に向けたイランの枠組みを示すため、パキスタンに戻った。

アラグチ氏は外遊の一環として25日にもパキスタンの首都イスラマバードに滞在し、仲介役を務める同国と協議していた。

アラグチ氏を含むイランの代表団がイスラマバードを離れ、オマーンへ向かった直後、トランプ大統領は、スティーヴ・ウィトコフ特使と娘の夫のジャレッド・クシュナー氏のパキスタン派遣を中止すると発表していた。

ホワイトハウスは、イランが協議を望んでいたとしていたが、イラン側は、アメリカとの直接交渉が予定されたことは一度もないと主張している。

アラグチ氏は25日の時点で、アメリカが「本当に外交に真剣なのか」はまだ分からないと話していた。同氏は27日、モスクワでロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談する見通しだ。