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イギリス国王の訪米は「予定通り」、銃撃事件で警備上の懸念も 27日から
ショーン・コクラン王室担当編集委員(米首都ワシントン)、マイア・デイヴィース記者
イギリス王室は26日、イギリス国王チャールズ3世とカミラ王妃のアメリカ国賓訪問は「予定通り」実施されると発表した。国王夫妻は27~30日にアメリカを訪問する予定だが、25日にドナルド・トランプ大統領が参加した夕食会で発生した銃撃事件を受け、警備上の懸念が高まっている。
国王夫妻の公務を管理するバッキンガム宮殿は声明で、「大西洋の両側で丸一日、協議を重ね」、この決定を行ったと説明。リスクをさらに最小限に抑えるため、一部の行事で小規模な調整が行われる見通しだ。
声明によると、トランプ大統領やファーストレディのメラニア・トランプ氏その他の出席者にけが人が出なかったことに、国王は「大いに安堵(あんど)している」という。
また、国王と王妃が「速やかに対応した関係者全員に深く感謝」しており、「明日からの訪問開始を楽しみにしている」とした。
事件では、ワシントン・ヒルトン・ホテルで開かれていた毎年恒例のホワイトハウス記者協会(WHCA)主催の夕食会に、武装した男性が侵入しようとして発砲した。トッド・ブランチ司法長官代行は、容疑者はトランプ大統領を標的にしていた可能性が高いとしている。
警備関係者によると、会場近くで7~8発の発砲があった。トランプ氏や政権高官らは、発砲の後に夕食会から避難した。
捜査当局は、逮捕したのはカリフォルニア州在住のコール・トーマス・アレン容疑者(31)だと明らかにした。防弾装備を着けていた制服姿のシークレットサービス隊員が装備越しに撃たれて負傷し、病院で手当てを受けたという
国王夫妻は私的に大統領夫妻に連絡を取り、事件に巻き込まれた人々へのお見舞いの気持ちを伝えたとみられている。
キア・スターマー英首相も、25日夜の「衝撃的な光景」を受け、トランプ大統領とメラニア氏に「心からのお見舞い」を表明した。
スターマー氏は26日にトランプ氏と電話で会談し、大統領夫妻が無事だったことに安堵したと伝えるとともに、負傷した警察官に早期の回復を願った。
警備をさらに厳重に
ブランチ司法長官代行は米NBCニュースに対し、国王夫妻の滞在中の安全確保に「非常に自信がある」と述べ、25日夜の事件は、アメリカの警備体制が機能していることを示したと語った。
イギリスのダレン・ジョーンズ首席首相秘書官は26日、BBCに対し、国王の公式訪問には「リスクに応じた適切な警備が講じられる」と述べた。
一方、英最大野党・保守党のクリス・フィルプ影の内相は、国王が適切に警護されることが「極めて重要だ」とし、英米双方に国王の警備体制を見直すよう求めた。
この事件以前から、チャールズ国王とカミラ王妃の公式訪問の警備は非常に厳重なものになる予定だった。現在は、それがさらに一段階引き上げられる見通しだ。
トランプ氏が昨秋にイギリスを訪問した際には、ほぼすべての行事がウィンザー城の内部で行われた。トランプ氏はヘリコプターで厳重な警備区域に出入りし、一般市民との接触を避ける形が取られていた。
国王夫妻の訪問について、どのような調整が行われたのかは、現時点では明らかになっていない。国王は今回、米連邦議会の上下両院合同会議で演説するほか、ニューヨークの同時多発攻撃追悼施設を訪れたり、ヴァージニア州での英米戦没者追悼式典への出席したりする予定。
数日前には、南大西洋にあるイギリスの海外領土フォークランド諸島の領有権をめぐり、アメリカが立場を見直す可能性があるとの報道が出たばかり
フォークランド諸島については、現在もイギリスとアルゼンチンの間で主権をめぐる論争がある。アメリカはこれまで、同諸島に対するイギリスの実効支配を正式に認めていた。
トランプ氏はまた、米・イスラエルとイランの戦争への対応をめぐり、イギリスをはじめとする同盟国を強く批判してきた。
しかし、こうした政治的な違いにもかかわらず、トランプ氏は一貫して英王室とチャールズ国王を称賛している。大統領は先週にはBBCに対し、この公式訪問が両国の関係修復に役立つかもしれないと述べていた。
「私は彼をよく知っている。長年知っている」、「彼は勇敢で偉大な男だ」と、トランプ氏は国王について語った。