アメリカ、イランを11夜連続で空爆 トランプ氏は地下核施設への攻撃を示唆

上空から撮影した爆発の瞬間の白黒画像。中央の炎らしき部分に照準が写っている。上方にUNCLASSIFIED(機密扱いではない)との緑色の文字がある

画像提供, Reuters

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アメリカは21日、11夜連続でイランを空爆した。イランはアメリカに対し、核施設を標的にしてはならないと警告した。

米中央軍は一連の攻撃について、イランの軍事作戦センター、海上能力、航空機格納庫、ドローン保管施設、兵站(へいたん)インフラを標的にしたと発表。ホルムズ海峡で「商船を脅かすイランの能力を低下させることを目的としたもの」だとした。

また、イランが過去3カ月の間に、ホルムズ海峡を通過する「30隻以上の商船」を攻撃したと非難した。

「不当な攻撃は数百人の罪のない船員を危険にさらし、航行の自由を損なった」と中央軍は主張。ホルムズ海峡は「商業船舶の航行のために開放されている」ままだと付け加えた。

イラン国営メディアは、首都テヘランで防空システムが作動したと報じた。空爆はタブリーズ、チャーバハール、コナラク、イラン唯一の原発があるブーシェフルでも報告された。

アメリカのドナルド・トランプ大統領は、ナタンズ近郊の地下核施設を間もなく攻撃すると発言していた。これに対しイランは、報復措置を取ると警告した。

イランとアメリカは4月に停戦に合意した。しかし、海運の要衝ホルムズ海峡の支配権をめぐって両国は争いを続けており、先週になって戦闘が再開した。

次は地下核施設かもとトランプ氏

クウェート軍は22日早朝、イランからのドローン攻撃に対し防空システムが対応していると発表した。バーレーンとヨルダンも、ドローンとミサイルを迎撃したと発表した。

これよりも先、トランプ米大統領は、次の軍事標的は「ピックアックス山」と呼ばれる複合施設かもしれないと述べた。「ピックアックス山」は、イランが未申告のウラン濃縮施設を建設していると疑われている地下核施設。

トランプ氏は、レバノンのジョセフ・アウン大統領とホワイトハウスで会談中、「私たちは間もなく、その地域を徹底的に攻撃する」と記者団に説明。普段は攻撃目標を公表しないが、「向こうはどうすることもできない」とした。

イラン軍最高司令部ハタム・アル・アンビヤは、そうした攻撃を「この地域における戦争の拡大」とみなすと述べ、「アメリカ、その同盟国・支援国のすべての利益」への攻撃を示唆した。イラン国営放送IRIBが報じた。

フーシ派への攻撃も示唆

トランプ氏はまた、イランの支援を受けるイエメンの武装勢力フーシ派がサウジアラビアの港湾封鎖を実行に移した場合に「対処する」と脅した。

フーシ派のメディア関係者は先に、紅海の南の玄関口であるバブ・エル・マンデブ海峡について、サウジアラビアの船舶に対して閉鎖すると述べていた。

アメリカとイスラエルによるイランとの戦争によってホルムズ海峡が事実上閉鎖されたため、紅海はサウジアラビアからの石油輸送にとって極めて重要な航路となっている。

イギリスの海上リスク管理グループ「ヴァンガード」によると、フーシ派の発表を受け、サウジアラビアの紅海沿岸にあるヤンブー港で中国とインド向けにサウジ産原油を積み込んだばかりのタンカー2隻が21日にUターンし、代わりにスエズ運河に向かったという。

フーシ派の脅威は国際海運にさらなる混乱をもたらす恐れがあり、この地域での敵対行為はすでに世界の燃料価格の大幅な変動を引き起こしている。