ウクライナ支える英仏独首脳、ロシアとの和平協議に5条件示す

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ウクライナを支援するイギリス、フランス、ドイツの首脳は7日、イギリスの首相官邸でウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領を交えて会談し、ウクライナとロシアの戦争を終わらせて「公正かつ永続的な平和」に達するための交渉の前提として、5条件を提示した。
ゼレンスキー大統領と会談後、キア・スターマー英首相、エマニュエル・マクロン仏大統領、フリードリヒ・メルツ独首相は、「ウクライナをしっかり支え続ける」と共同声明で述べた。英仏独3カ国は、「E3」と呼ばれる非公式の安全保障グループを作り、ウクライナ支援を主導している。
英首相官邸によると、3カ国とウクライナの首脳たちは、「公正かつ永続的な平和」のために必要な条件として以下を挙げた。
1. 戦闘停止 首脳たちはロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対し、即時かつ完全な停戦に同意するよう求めた。
2. 現在の接触線を交渉の出発点とする 首脳たちは、国際的な国境は武力によって変更されてはならないと主張し、ウクライナが主権に基づき、自国の安全保障の取り決めや同盟を選択する権利は、完全に尊重されなくてはならないと表明した。
3. ウクライナの安全の保証 停戦発効後の、ウクライナの安全は法的に拘束力のある枠組みで保証されなくてはならないと首脳たちは主張。この枠組みには、ウクライナへの多国籍部隊の派遣も含まれるとしている。
4. ロシア資産の凍結 首脳たちは、ロシアが侵略戦争を停止し、戦争で与えた損害をウクライナに補償するまで、ロシア資産の凍結を継続すると表明した。
5. 欧州の安全保障上の利益の保護 首脳たちは、ロシアとウクライナの和平合意では、ヨーロッパの安全保障上の利益は守られなくてはならないと強調。欧州連合(EU)および北大西洋条約機構(NATO)にかかわる交渉のあらゆる要素についてはそれぞれ、EUとその加盟国、ならびにNATO同盟国の同意が必要となるとした。

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加えて4首脳は、ドナルド・トランプ米大統領がウクライナでの戦争よりもイランとの戦争に注力している現状で、ロシアとの和平プロセスにはアメリカの参加が必要だと あらためて強調した。
ロシアは2022年2月にウクライナ全面侵攻を開始した。トランプ政権は昨年12月、和平の仲介に力を入れ、ウクライナとロシア両国にしきりに働きかけていた。
このところは、ロシアがミサイルやドローンでウクライナ各地の都市を攻撃したり、ウクライナが新技術によってロシア領の奥深くまで攻撃したりするなど、双方の攻撃が激化している。
6日には、ウクライナがロシア第2の都市サンクトペテルブルクをドローンで攻撃。ウクライナから約1000キロ離れた現地では、プーチン大統領による鳴り物入りの経済フォーラムが最終日を迎えていた。ロシア当局はこの攻撃を「前例のない」ものと呼んだ。
ウクライナは、経済フォーラムが始まった3日にもサンクトペテルブルクの郊外を攻撃していた。
ゼレンスキー氏は4日には、戦争を終わらせるための直接交渉を求める公開書簡をプーチン氏に送ったと公表した。プーチン氏は直接会談の申し出を繰り返し拒絶しており、今回の申し出についても、ゼレンスキー大統領と会談することに何の意味も見いだせないと拒否。いかなる停戦よりも先に和平協議が行われるべきだとの自分の立場を改めて示した。
これに対して、ロンドンの首相官邸に集まった英仏独の首脳は、ゼレンスキー氏がプーチン氏に宛てた書簡を歓迎し、「アメリカとヨーロッパの積極的な参加を伴う、ウクライナとロシア間の直接対話」を求めるゼレンスキー氏の呼びかけを支持した。
プーチン大統領はかねて、ウクライナはNATO加盟を諦めるべきだと主張している。E3首脳が7日の声明で、ウクライナが自国の安全保障の取り決めや同盟を選択する権利尊重を強調したのは、これを踏まえたものとみられる。

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ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトムは7日、チョルノービリ原子力発電所の近くにある使用済み核燃料保管施設にドローンが命中し、施設は「半壊」したと発表。負傷者はおらず、火は消し止められ、放射線レベルは安定したままだとした。
これを受けてゼレンスキー氏はロンドン到着に先駆け、ロシアが「卑劣」な攻撃を行ったと非難。ソーシャルメディア「X」で、「ロシアはわざわざ、この原子力インフラ施設を故意に攻撃した」と書いた。
チョルノービリ原発はソ連時代には「チェルノブイリ」原発として知られ、1986年に壊滅的な爆発事故が起きた。大量の放射性物質が大気中に放出され、ヨーロッパ全土で公衆衛生上の緊急事態に至った。
この事故後、原子炉は外部シェルターで覆われてきたが、昨年2月にはロシアのドローンがこのシェルターに衝突し、損傷を与えた。











