ネパール・中国国境で新たな洪水の恐れ 土石流の死者数470人超、行方不明者は計1450人以上に
ネパールと中国・チベットの国境沿いの地域で26日に発生した大規模な土石流の被害は、28日午前までに、ネパール側で死者が少なくとも469人、行方不明者が900人以上に上った。中国側では3人が死亡し、550人以上が行方不明になっていると報じられている。両側で多くの外国人観光客が巻き込まれたとみられている。現地では、生存者の救助・捜索活動が続くなか、新たな洪水発生への懸念が高まっている。
ネパールの国家災害リスク軽減・管理庁は、910人が行方不明となっていると発表した。うち517人が外国人だという。
日本の木原稔官房長官は27日の記者会見で、ネパール側でツアーに参加していたとみられる日本人5人と連絡が取れなくなっていると明らかにした。
中国国営放送局CCTVは、558人が行方不明だと伝えた。うち260人が外国人。
ネパールと中国で発表された行方不明者などに重複があるのかは不明。死者数は今後増えるとみられている。
ネパール当局はBBCに、国境地域のネパール側で山岳地帯の氷河が崩落し、巨大な洪水と土石流を引き起こしたと説明した。
急激な濁流となって川を下った土石流は、流域の家屋をなぎ倒し、道路を断絶させ、ネパールと中国の主要国境検問所を破壊した。
被災地域には毎年、何万人もが、宗教的な巡礼や登山、トレッキングなどで訪れている。
さらなる洪水の懸念

画像提供, EPA
現地では懸命の救助・捜索活動が続くなか、さらなる洪水の懸念が高まっている。
ローラ・ビッカー北京特派員は、今回発生した土石流の影響で、川にせき止め湖が形成されており、水位が上昇して決壊する恐れがあると伝えた。
同特派員によると、ネパールのチョチェン川とプルチャンポ・ザンボ川の合流点付近に湖が形成されたことを受け、チベットで捜索活動中の中国のチームが、ギロン港付近の洪水リスクを評価した。
同チームは中国国営メディアに、湖にたまった水を安定させることが、現地の救助要員の安全確保にとって最優先だと述べたという。
また、中国の水利当局は、モデリング技術を用いて湖の水量を推定した結果として、今後雨が降り続けば、3日以内に湖が決壊するリスクが高いとの見方を示しているという。














