プーチン氏、ウクライナが学生寮を攻撃と非難 報復誓う

破壊された建物のがれきの中で救助隊員らが活動している。重機も出動している

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画像説明, 破壊された建物。ロシア側は学生寮が攻撃され6人が死亡、15人が行方不明だと説明している(22日、ロシア占領下のウクライナ東部スタロビルスク)
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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は22日、同国が占領するウクライナ東部ルハンシク州の学生寮がウクライナによって攻撃され、多数の死傷者が出たとし、報復を誓った。ウクライナ軍は、ロシアの精鋭ドローン部隊の本部を攻撃したと発表した。

プーチン大統領はこの日、大統領府(クレムリン)の公邸でのレセプションで発言。ルハンシク州スタロビルスクで夜間、ウクライナのドローン計16機による3波に分かれた攻撃があり、6人が死亡、39人が負傷したと述べた。また、15人が行方不明だとした。

大統領はさらに、「周辺には軍事施設、情報機関の施設、関連機関などは一切ない」と主張。「したがって、私たちの防空や電子戦のシステムがあるとして、建物に弾薬を命中させたという主張には、全く根拠がない」と述べた。

そのうえで、自国軍に対し報復措置の「提案」を準備するよう命じたと明らかにした。

ロシアの国営テレビは、学生のダイアナ・ショフクンさん(19)が崩落したコンクリートで頭部にけがしたとし、ショフクンさんの姿を映し出した。死亡したとされる人々の写真や映像が放送されることはなかった。

ウクライナはドローン部隊を攻撃と

ウクライナ軍は22日、前夜からこの日未明にかけての空爆で、スタロビルスクにあるロシアの精鋭ドローン部隊「ルビコン」の本部を攻撃したと発表した。また、この部隊の戦闘員が、ウクライナ国内で定期的に民間人や民間インフラを攻撃していると非難した。

ウクライナ軍は、「国際人道法、戦争法規および慣習を厳格に順守しながら、軍事インフラや軍事目的で使用される(ロシア側の)施設に損害を与えている」と述べた。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は21日、ロシアが占領しているウクライナ南部ヘルソン州にあるロシア連邦保安庁(FSB)の現地本部が攻撃を受け、ロシアの「占領者」約100人が死傷したと説明した。

ロシア軍はこの件についてコメントしていない。一方、通信アプリ「テレグラム」のロシア政府寄りのチャンネルは、「大規模なドローン攻撃」で「死傷者」が出たと伝えた。

ウクライナは、2022年にロシアが本格的な侵攻を開始して以来、ロシア軍が意図的に民間人を標的にしていると繰り返し非難している。ロシア側はこれを否定している。

ウクライナ当局は先週、首都キーウの高層住宅がロシアのミサイルによって破壊され、少女3人を含む24人が殺害されたと発表した。