レストランが客に水道水を出さず、これは「合法」とイタリア最高裁 法律上の義務なし

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イタリア北東部ドロミテ地方の5つ星ホテルが、レストランの利用客に水道水を提供することを拒否した。これについて、同国の最高裁判所はこのほど、ホテル側の行為を合法とする判断を下した。
イタリア・コルヴァーラにある「ホテル・サッソンゲル」は2019年のスキーシーズンに、併設するレストランを訪れた女性客に水道水を要求された。しかし、ホテル側は、7ユーロのボトル入りミネラルウォーターなら提供できると対応。女性はこれに対し、「水は天然資源で、それを得ることは普遍的な人権だ」と主張したが、訴えは退けられた。
女性は精神的苦痛と経済的損害に対する補償として2700ユーロ(約50万円)の支払いを求めていたが、最高裁はこれを認めなかったと、イタリア・メディアは報じている。
地元紙コリエレ・アルト・アディジェは25日、ホテル側のシルヴィオ・ベラルディ弁護士の話として、裁判所が4月末に、ホテルには「水道水を提供する義務はない」との判断を下したと伝えた。

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女性は当初、ローマの下級裁判所に提訴していたと報じられている。女性の身元や経歴については分かっていない。
女性は、レストランのスタッフが水道水の提供を拒否したことで、消費者としての権利が侵害されたと主張。水道水の提供はホテルサービスの重要な一部で、「ベッドにシーツが敷かれていること」や「浴室に石けんがあること」と同様だと訴えていた。
これに対してベラルディ弁護士は、「当ホテルのレストランでは多くの高級店と同様、テーブルで提供するのは栓(せん)に封がしてあるボトル入りの水のみというのが、会社の方針」だというのが、自分たち弁護団の主張だったと話した。
ベラルディ弁護士はさらに、「もしも利用客が水道水を希望するなら、ホテル内で簡単に飲むことができる。ただレストランでは飲めないだけだとも、私たちは主張した」と述べた。
最高裁は、イタリアの法令では、客に水道水を提供することは施設側に義務付けられておらず、水道水を出すかどうかは各施設の裁量に委ねられると判断を示し、女性の訴えを退けた。
イングランドおよびウェールズの場合、酒類提供の許可を受けた飲食店は、利用者の求めに応じて無料の飲料水を提供することが法律で義務付けられている。





