米国がイランに新たな攻撃 イランはホルムズ海峡で船舶を攻撃と発表

飛行中の戦闘機の写真

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画像説明, 米軍のF-35戦闘機(資料写真、米カリフォルニア州で撮影)
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米軍は10日、イランに対して新たな攻撃を開始した。その後、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は、ホルムズ海峡で船舶を攻撃したと発表した。

ドナルド・トランプ米大統領は米軍の攻撃に先立ち、イランは戦争終結に向けた「合意に至るまでに時間をかけすぎた」として、米軍がイランを「強力に」攻撃すると述べていた。

米中央軍(CENTCOM)は、10日に「複数の目標」に対して「自衛攻撃」を開始したと発表した。また、これらの攻撃は「イランによる不当で継続的な攻撃への対応」だとした。

その後、イランの国営メディアは、IRGCが、ホルムズ海峡で2隻の船舶を攻撃したと報じた。

両国はこのところ、軍事施設や監視拠点を標的とした攻撃の応酬を激化させており、4月に合意した脆弱(ぜいじゃく)な停戦の維持が危ぶまれている。

また、湾岸地域にあるイランのケシュム島や、バンダル・アッバスやシリクなど複数の都市でも爆発音が報告された。

米軍による空爆を受けて、イランの国営メディアは、ホルムズ海峡が「あらゆる種類の船舶に対して完全に閉鎖された」と報じた。一方で米中央軍は、「商船は引き続きホルムズ海峡を往来している」と述べている。

航路の閉鎖が発表されると、直後に原油価格が上昇した。

ブレント原油は、アジア市場の午前中の取引で約2%上昇し、一時は1バレル当たり95ドルを上回った。

アメリカによる攻撃が始まる数時間前、トランプ大統領は、「我々は昨日、彼ら(イラン)を強力に攻撃した。そして今日も再び強力に攻撃するだろう」と警告していた。

トランプ氏は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に、イラン指導部が「合意交渉にあまりにも長い時間をかけてきた」と書き込んだ。一方でイラン外務省は、アメリカが「矛盾したメッセージを発することで外交プロセスを損なっている」と非難した。

トランプ氏の発言に対応して、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は、イランは「いかなる圧力や脅威に対しても断固として立ち向かう」と述べた。

その後、ピート・ヘグセス米国防長官は、爆弾が「イラン国内の重要施設に投下されることになる」と述べた。

ヘグセス氏は、イランは合意を結ぶ機会が与えられていたが、それを利用しなかったとしたうえで、トランプ氏は和平合意が成立しなければイランが再び攻撃を受けることになると述べていたとした。

アメリカとイランは4月、当初2週間の継続を想定した停戦に合意した。その後、双方は全面的な戦闘には戻らないまま、断続的に交戦を繰り返している。

しかし、両国の交渉を仲介しようとする動きは行き詰まっており、攻撃は激化している。

今月9日には、イランによるものとされる攻撃でアメリカのヘリコプターが撃墜された。米軍はイランを報復攻撃し、これに対してイラン革命防衛隊は、中東全域のアメリカ軍基地を標的に攻撃を実施した。

国連のアントニオ・グテーレス事務総長はXへの声明で、中東は「危機へとさらに引き込まれている」とし、最近の攻撃によって「停戦はむしろ小規模戦闘のようなものになっている」と述べた。

「小規模戦闘が全面戦闘へと拡大するリスクを過小評価してはならない。すべての当事者は外交的解決に向けて取り組まなければならない。これ以上の攻撃は不要だ。これ以上の言い訳も不要だ」とも、同氏は声明で述べた。