【2026年サッカー男子W杯】 優勝候補は? 興味深い対戦は? 今大会の特色を解説

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クワシ・ギャムフィ・アシエドゥ(米首都ワシントン)
サッカー男子2026年ワールドカップ(W杯)が11日(日本時間12日未明)開幕する。世界で最も人気があるスポーツの、最も栄誉あるトロフィーを懸け、48チームが競う。
今大会はどんな特色があるのか解説する。
基本情報
W杯は4年に1度開かれる。今大会は、W杯の100年近い歴史で初めて、3カ国が共同開催する。メキシコ3都市、カナダ2都市、アメリカ11都市にある計16スタジアムが会場となる。
開幕試合は6月11日にメキシコ市で行われる。決勝は7月19日、米ニュージャージー州で開催される。
出場チームは48と過去最多。世界ランキングなどを考慮して4チームずつの12グループに分けられており、まずグループステージ(1次リーグ)で競う。
勝利すれば3点、引き分けだと1点を得る。負ければ点数の獲得はない。各グループ、合計点の上位2チームがノックアウトステージ(決勝トーナメント)に進む。さらに、各グループ3位の中の成績上位8チームも、同ステージに進出する。
グループステージでは、同点のまま試合が終了した場合、ペナルティーキック(PK)戦で勝ち負けを決めることはしない。ノックアウトステージでは、同点のときは試合時間を30分延長し、それでも決着しなければPK戦となる。
優勝候補
これまで2度優勝しているフランスと、2010年の王者スペインが優勝候補の筆頭と目されている。
フランスは、欧州トップリーグで所属クラブを牽引(けんいん)してきたキリアン・エムバペ選手やウスマン・デンベレ選手ら、豪華なメンバーを擁(よう)する。
一方のスペインは、18歳のラミン・ヤマル選手ら若き才能に期待をかけながら、2年ぶりの主要タイトル獲得を目指す。
欧州選手権で2大会連続、決勝で敗れたイングランドも、優勝の可能性を秘めている。
もちろん、この大会で最も多くのタイトルを獲得している伝統の強豪、ブラジルも健在だ。6度目のW杯優勝を目指しており、実現すれば2002年以来となる。
注目選手
最も注目すべきは、エムバペ選手とヤマル選手だろう。
エムバペ選手は、フランス代表として3度目のW杯出場で、過去2大会では連続してチームを決勝へと導いた(2018年大会は優勝、2022年大会は準優勝)。
スペイン代表のヤマル選手は、新世代の才能を代表する存在だ。将来、サッカー界最大のスター選手の一人になる可能性がある。
アルゼンチンのリオネル・メッシ選手と、ポルトガルのクリスティアーノ・ロナウド選手も、確実に注目される。この2人のライバル関係は過去20年間にわたり、サッカー界の主な話題になり続けてきた。
メッシ選手は今月下旬で39歳になり、ロナウド選手は現在41歳だ。2人にとって、今回のW杯が引退前の最後の主要大会になる可能性が高い。
その他の注目すべき存在としては、ブラジルの攻撃を組み立てるネイマール選手とヴィニシウス・ジュニオール選手、イングランドのジュード・ベリンガム選手、アメリカのクリスチャン・プリシッチ選手、カナダのアルフォンソ・デイヴィス選手、韓国のソン・フンミン選手、ガーナのアントワーヌ・セメニョ選手、ノルウェーのアーリング・ハーランド選手が挙げられる。

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初出場チーム
カリブ海の島国で、人口わずか15万6000人のキュラソーは、歴史的な初出場を果たし、最小出場国の記録を塗り替える。これまでの最小国は、2018年大会に出場したアイスランドだった。
別の小さな島国、カーボヴェルデも初出場となる。人口約50万人で、W杯出場国としては史上3番目に小さい。
また、近年サッカー界で成功を収めているヨルダンが、その集大成として初めてW杯に出場する。モロッコ出身のジャマル・セラミ監督は、チームを世界的な高みへと導いた功績をたたえられ、国王アブドラ2世からヨルダン国籍を授与された。
ウズベキスタンも今回、初出場を果たす。指揮を執るファビオ・カンナヴァーロ監督は、イタリア代表の選手として4度W杯に出場しており、2006年大会ではキャプテンとしてチームを優勝に導いた。その貴重な経験をチームにもたらしている。

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興味深い対戦
サッカーはスポーツにとどまらない。試合の背景には政治や歴史も絡んでいる。
今月16日のフランスとセネガルの対戦は、両国の植民地時代の歴史が背景となるだろう。セネガルは2002年大会で、当時王者だったフランスを破る番狂わせを演じた。
かつて植民地と宗主国の関係にあったガーナとイングランドも、23日に米フィラデルフィアで対戦する。
イランとエジプトは米シアトルで試合をする。現地住民らはこの一戦を、LGBT(性的少数者)コミュニティーをたたえる意味を込めて、「プライド」マッチと呼んでいる。背景には、両国で同性愛関係が犯罪とされていることがある。両国のサッカー連盟はこうした注目のされ方について、国際サッカー連盟(FIFA)に正式に抗議している。両国の今後の対応が注目される。
イランは、共催国アメリカと戦争をしながら、この大会に臨むことになる。グループ・ステージのイランの試合はすべてアメリカで行われる。だが、イランはメキシコを滞在拠点とし、試合のたびにアメリカへ行き来する。
1974年以来のW杯復帰を果たすハイチは、28年ぶりの復帰となるスコットランドと対戦する。











