豪当局、シリアから戻った女性を「イスラム国」参加で起訴 帰国相次ぐなか

画像提供, Supplied: Australian Federal Police
オーストラリアで、武装組織「イスラム国(IS)」と関係のある女性らの、シリアからの帰国が相次いでいる。そうしたなか、昨年帰国した女性の1人が28日、テロ組織への参加と指定紛争地域への進入の罪で起訴されたと、警察が発表した。
警察によると、この女性(34)は昨年9月に別の女性と共にオーストラリアに戻った。28日にメルボルンの裁判所に出廷する予定。
連邦警察のヒルダ・シレック副長官は記者団に、女性の二つの罪状の最高刑はいずれも禁錮10年だと説明した。
現地メディアは、女性をレイアン・エル・フーリ被告と報じている。シレック氏によると、女性は2013年か2014年にシリアに渡り、2019年にクルド系武装勢力に拘束された。その後、シリアのアル・ハウル・キャンプに収容されていたという。
オーストラリアには今月初旬と26日、シリア北東部のアル・ロジ・キャンプで長年過ごした女性と子どもらの2グループが到着した。同キャンプには2019年以降、IS戦闘員の家族が収容されている。
それらのグループの一部はすでに起訴されている。
今月初めにグループの一員としてメルボルンに到着した母親のカウサル・アフマド被告と娘のゼイナブ・アフマド被告は、奴隷化と奴隷の使用の罪で起訴されている。母親は奴隷売買の罪でも起訴されている。
シドニーに到着した別の女性ジャナイ・サファール被告は、指定紛争地域への進入・滞在およびISへの参加の罪で起訴されている。
一方、26日にシドニーとメルボルンに到着したグループは、アル・ロジ・キャンプに残っていた最後のオーストラリア人グループだとみられている。同キャンプにいたその他のオーストラリア人は、過去数カ月~数年の間に帰国している。
国内で激しい議論の的に
連邦警察のシレック氏は、最近オーストラリアに戻った成人女性は全員、捜査の対象になっていると説明。「起訴されない期間が続いても、捜査の終了を示しているわけではない」と述べた。
こうした女性や子どもらは、オーストラリア国内で激しい政治的議論の的となっている。政府は帰国の支援はしていないと説明しており、アンソニー・アルバニージー首相は「自業自得だ」と主張している。
支援者らは、女性らの帰国する権利を豪政府は擁護すべきだと主張。特に子どもらは支援されるべきで、親の決断の代償を払わされるべきではないとしている。








