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マドゥロ氏の失脚に賭けて40万ドル超の利益 拘束作戦に関与の米特殊部隊兵を起訴
米司法省は23日、ヴェネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の拘束作戦に関与した米軍特殊部隊の兵士が、情報が公になる前にマドゥロ氏の失脚に賭けていたとして、詐欺などの罪で逮捕・起訴した。
司法省は、暗号資産を基盤とする予測市場プラットフォーム「ポリマーケット」で、機密情報に基づいて取引を行ったとして、米陸軍兵ギャノン・ケン・ヴァン・ダイク被告を起訴した。
米連邦機関の商品先物取引委員会(CFTC)も、ヴァン・ダイク被告がインサイダー取引に関与したとして、訴状を提出したと発表した。
司法省によると、ノースカロライナ州のフォート・ブラッグ基地に駐留する現役兵のヴァン・ダイク被告は、「ポリマーケット」で賭けた結果、40万9000ドル超(約6500万円)を獲得したという。
司法省当局者は、「これは明白なインサイダー取引であり、連邦法の下で違法だ」と述べている。
米軍は1月3日未明、ヴェネズエラの首都カラカスにある大統領邸を急襲し、マドゥロ氏と妻のシリア・フロレス氏を拘束した。ニューヨークへ移送し、麻薬テロの共謀、コカイン輸入の共謀、機関銃および破壊的装置の所持、アメリカに対して機関銃および破壊的装置を所持する共謀の罪などで起訴した。夫妻は容疑を否認している。
司法省は声明で、ヴァン・ダイク被告が「ひたすら利益を得るだけのため」に、「アブソリュート・リゾルヴ(断固たる決意)」作戦と呼ばれたマドゥロ夫妻拘束作戦の実施時期と結果について、「ポリマーケット」で賭けていたと明らかにした。
司法省によると、被告は2025年12月26日ごろにポリマーケットのアカウントを作成し、マドゥロ氏およびヴェネズエラ関連の市場で取引を開始した。マドゥロ夫妻の拘束作戦について非公開の機密情報を得ている状態で、3万3000ドル超の賭けを行ったとされている。
ポリマーケットは23日、声明をソーシャルメディアに投稿し、「政府の機密情報を使って取引をしているユーザーを特定した時点で、司法省に通報し、捜査に協力した」と明らかにした。
同社はさらに、「ポリマーケットで、インサイダー取引はあってはならない。今回の逮捕は、この仕組みが機能していることの証拠だ」とした。
23日に公開された起訴状によると、ヴァン・ダイク被告は、私益のための政府機密情報の不正使用、非公開の政府情報の窃取、商品詐欺、通信詐欺、不正な金銭取引の実行の罪で起訴されている。
司法省のトッド・ブランチ長官代行は、「我が軍の兵士たちは、任務をできる限り安全かつ効果的に遂行するために、機密情報を託されている。こうした極めて機微な情報を私的な金銭的利益のために利用することは禁止されている」と述べた。
長官代行はさらに、「予測市場を大勢が利用するようになったのは、比較的新しい現象だが、国家安全保障情報を保護する連邦法は全面的に適用される」とも説明した。
この事件を担当するニューヨーク州南部地区のジェイ・クレイトン連邦検事は、予測市場は「不正に取得した機密情報や機密指定情報を、私利私益のために好き勝手に使っていい場所ではない」と述べた。
司法省当局者によると、陸軍兵のヴァン・ダイク被告は、軍事作戦に関連する「あらゆる機密情報または機微な情報を、書面、言葉、行動、その他いかなる形態によっても、決して漏えい、公表、開示しない」と約束する守秘義務契約に署名していた。
連邦検察当局は、被告が2025年12月8日から少なくとも2026年1月6日までの間、マドゥロ夫妻拘束作戦の立案および実行に関わり、この作戦について機密性の高い非公開情報をアクセスできる立場にあったと主張している。
ホワイトハウスで同日行われた別件の行事で記者団の質問に応じていたドナルド・トランプ大統領は、この事件について質問されると、自分は聞いていなかったが調べると答えた。
さらに、予測市場がインサイダー取引につながる恐れがあるとの懸念について記者から質問されると、「その手のものはどれも、好ましく思っていない」とトランプ氏は答えた。
「残念ながら、世界全体がカジノのようになってしまった。世界中で起きていることを見れば、ヨーロッパでも、どこでも、こうした賭けが行われている」、「私はもともとあまり賛成していなかった」と述べた。