ハイチ北部の世界遺産で群集事故、少なくとも30人死亡か

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ハイチ北部の人気観光地で11日、多数の人が倒れる群衆事故が起きた。少なくとも30人が死亡したとみられる。
ハイチ北部ノール県の市民保護責任者ジャン・アンリ・プティ氏によると、事故は11日、山頂の要塞「シタデル・ラフェリエール」で起きた。この要塞は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されている。
現場では当時、毎年恒例のイースター(復活祭)の集会が開かれていた。死者数は今後さらに増える可能性があるという。
アリックス・ディディエ・フィス=エメ首相は、北部の町ミロにある要塞で行われていた、「多くの若者が参加する観光イベントの最中」に事故が起きたと説明。事故調査を開始するとともに、影響を受けた人々を支援するため「関係当局」を総動員したとした。
「政府は、影響を受けたご家族に心から哀悼の意を表する」と、首相は声明で述べた。
地元メディアは当局者の話として、要塞は学生や来訪者で混雑していたと報じた。19世紀に建設された要塞を記念するイベントが、ソーシャルメディア上で告知されていたという。
敷地の入り口で人が倒れ始め、雨が激しく降り出したことで事態が悪化したとされる。
ハイチ紙「ル・ヌヴェリスト」は、前出のプティ氏の話として、死者数について最初に報じた。一方で政府は声明で、死者数には言及していない。
要塞シタデル・ラフェリエール(別名シタデル・アンリ)は、18世紀末のハイチ革命で知られるアンリ・クリストフが、ハイチがフランスから独立した直後に建設した。
10年以上をかけて建てられたこの要塞は、カリブ海に新たに誕生した島国を攻撃から守るための、要塞網の重要な一部となった。以来、この場所はハイチ独立の象徴となっている。
今回の群衆事故は、ギャング暴力が国内で相次ぎ、数千人の死者が出ている中で発生した。











