米小学校乱射、当局の現場対応に「組織的な失敗」=テキサス州下院委員会

Feathered wings are placed amongst flowers at a memorial outside Robb Elementary School the day after the video showing the May shooting inside the school released, in Uvalde, Texas, U.S. (13 July 2022)

画像提供, Reuters

画像説明, ロッブ小学校の外には花などが手向けられている(13日)
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5月に米テキサス州ユヴァルディ市のロッブ小学校で生徒ら21人が死亡した銃撃事件について調査を行った同州議会の下院委員会は17日、現場での対応に関わった人物による「組織的な失敗と甚だしい判断ミス」があったとする報告書を発表した。

テキサス州の下院委員会は、事件現場の当局の対応は「やる気がなく怠慢」だったと指摘。リーダー不在で切迫感に欠けていたと強調した。

現場には当時、400人近い警官が駆け付けたものの、犯人と対峙(たいじ)するまで1時間以上もかかっていた。

この報告書は、公表に先立ち犠牲者の家族に手渡された。

18歳の銃撃犯は5月24日、ユヴァルディ市のロッブ小学校を襲撃し、生徒19人と教師2人を殺害した。

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委員会は、80ページ近くにわたるこの報告書が、テロ事件の最中および事件後に起こったことについて、これまでで最も多くの内容を語っていると考えている。

この調査では、18歳の銃撃犯以外の「悪者」は1人もみつからなかったという。

その一方で、多数の当局による複数の失敗があったと結論付けた。こうした当局には数多くの法執行機関やロッブ小学校自体も含まれる。

「リーダーシップの欠如」

報告書は、現場で対応したた様々な機関の行動を激しく批判し、「自分たちの安全よりも罪のない犠牲者の命を救う」ことを優先しなかったとした。

また、400人近い警官が駆け付けたにも関わらず犯人と対峙するまで1時間以上かかったのは、「受け入れがたい長い時間」だと指摘しつつ、「これほど時間がかかっていなければ、もっと多くの命を救うことができたかどうかは、現時点ではわからない」と付け加えた。

報告書は「リーダーシップの欠如」についても強調。事件当時、現場で指揮をとる者がいなかったことが「人命損失の一因となった可能性がある」とした。

現場での対応を指揮したユヴァルディ学校警察のトップ、ピート・アレドンド氏は、銃撃犯への対応計画を作成し、自らを事件指揮官に任命していた。しかし、自分が事件当日の現場指揮官だとは思っていなかったと証言した。

アレドンド氏はその後、休職扱いとなり、現在は辞任している。

報告書は、学校警察より装備も訓練もしっかりしている複数の機関が現場に応援で駆けつけていたため、事態収拾を手伝えたかもしれないとも指摘した。

犯人は「妨害されることなく」学校に侵入

学校側に対しては、こうした攻撃を防ぐために用意されていた手順に従うだけの、規律がなかったことに批判が集中している。

報告書によると、小学校にはドアの鍵をかけない、あるいはドアが閉まらないようドアの隙間に物を差し込んでおく習慣があった。これは、鍵を持たない代理教師が簡単に出入りできるようにするためだったという。

暴力行為の大半が発生した111教室では、鍵がかからないことがあった。これは周知のことだったにもかかわらず、適切に報告されていなかったという。

報告書は「校舎内で発射した約142発の銃弾のうち、銃撃犯が100発以上を素早く連射したのは、警官が現場に入る前のことだったのは、ほぼ確実だ」としている。