イエメンのフーシ派、サウジアラビア東部の空港を攻撃 2人死亡と当局

画像提供, Reuters
イエメンの反政府勢力フーシ派は22日、サウジアラビア東部の空港を21日夕に攻撃したと発表した。サウジアラビア当局によると、この攻撃で2人が死亡し、8人が負傷した。
サウジアラビアの民間航空当局は、東部州ダンマームのキング・ファハド国際空港への攻撃で、サウジアラビア人1人と同国在住のインド人1人が死亡したと明らかにした。
民間航空当局はどのような攻撃があったのか明らかにしていない。ただ、イランの支援を受けるフーシ派は22日、過去48時間にドローンやミサイルで攻撃した複数の標的の中に、キング・ファハド国際空港が含まれていたとしている。
サウジアラビアのエネルギー省によると、21日朝には東部州の別の場所で、迎撃したドローンの残骸でほかに2人が死亡した。
同省はドローンについて、シャイバ油田にある国営石油会社サウジアラムコの処理施設を狙ったものだとしている。ドローンは迎撃したが、請負業者の車両が炎上したという。
死亡したのは、サウジアラビア在住のフィリピン人とネパール人だという。
フーシ派の軍事報道官ヤヒヤ・サレア氏は、シャイバ油田への攻撃については同組織の犯行を主張していない。
一方で、ダンマームの空港のほかにも、首都リヤドにあるサウジアラビア国防省庁舎、紅海沿岸都市ヤンブーのサウジアラムコ施設、南部のアブハ国際空港を攻撃したと述べた。
フーシ派との戦闘でイエメン政府を支援するサウジアラビア主導の連合軍は、21日夜に東部州上空でドローン4機を迎撃したと発表した。また、22日にはリヤド州とメディナ州の上空でドローン4機を迎撃したとした。
サウジアラビア当局によると、10月初旬以降、フーシ派による空港への攻撃で少なくとも計21人が死亡している。
10日にはリヤドの国際空港にミサイルが着弾し、13人が死亡、308人が負傷した。サウジアラビア国内で起きた攻撃としては、過去10年以上で最も多くの死者が出た。
フーシ派、サウジアラビアによる空爆への報復と
フーシ派は22日、サウジアラビアへの攻撃について、同組織が支配するイエメン西部に対するサウジアラビアの空爆への報復だと改めて主張した。この空爆では死者が出ている。
フーシ派が運営するメディアは21日夜、過去24時間に行われた空爆や砲撃により、少なくとも6人が死亡、11人が負傷したと報じた。
フーシ派が運営する保健当局は、イエメンでの壊滅的な内戦が3カ月前に激化して以降、民間人155人が死亡したと発表している。
一方でイエメン政府の保健省は、同じ期間の戦闘による死者は、少なくとも1574人に上るとしている。
この戦闘によって25万6000人以上が家を追われている。
4年続いた非公式停戦が破綻
イエメンでは、2014年にフーシ派がサヌアから政府を追放したことを機に内戦が始まり、国内が荒廃した。内戦は、サウジアラビア主導のアラブ連合軍が、政府による統治を回復しようと2015年に介入し、激化した。
2022年には、連合軍とフーシ派との間で非公式の停戦が発効した。しかし、4年後の今年7月、フーシ派がサウジアラビアに対する「海上封鎖」を発表。サウジアラビア国内の空港や石油施設、紅海を航行するタンカーに対し、ミサイル・ドローン攻撃を開始したことで、この停戦は破綻した。
フーシ派は封鎖について、同組織のイエメンの支配地域にある港湾や空港をサウジアラビアが封鎖し、サヌア空港を空爆したことへの報復だと主張している。
この紛争は、フーシ派が先月、紅海南端の海上交通の要衝、バブ・エル・マンデブ海峡近くの、イエメン南西部の紅海沿岸の一部を制圧したことで激化した。フーシ派の進軍は、世界の原油価格急騰の一因になっている。原油価格はすでに、アメリカ・イスラエルとイランとの6カ月にわたる戦争で上昇していた。
イエメン政府軍は10月初め、サウジアラビア軍による空爆支援を受けて大規模な反撃を開始し、バブ・エル・マンデブ海峡を見下ろす地域を奪還したと発表した。
しかし、同地域では現在も激しい戦闘が続いている。フーシ派に包囲されている、政府軍支配下の都市タイズ周辺や、北部マアリブ、ジャウフ、ダーリウ、シャブワ各県でも戦闘が続いている。













